一人ひとりが輝やく福祉・教育、ホームビジット

児童福祉・教育


異年齢児保育をしているレフスタ保育所(公立)

独立した建物で行われている学童保育(公立)(Skolefritids Ordning)
子どもに関する施設を3カ所見学しました。保育所・学校・学童保育所です。
ノルウェーは世界ではじめて、父親が有給で一定の期間、生まれてきた子どもと家庭で過ごすことができる制度(パパクオータ制)を導入した国です。また、1981年には子どもオンブッド法を制定し、社会全体で子どもを育てるという考えが行き渡っています。

レフスタ保育所は、1歳半から5歳の子ども、全部で51名の園児が通っています。異年齢児保育をしており、全体を4グループに分けて保育しています。保育担当者は15名おり、およそ子ども9名から17名に保育担当者は4名で、うち1名は資格を持っています。
オスロ市全体では250ほどの公立保育所があり、朝7時30分から夕方16時45分まで開所しています。
保育料は保護者の収入によって異なり1カ月あたり700Nkr〜3560Nkrです。

壁面に大型絵画があるローレン小中学校(公立)の子どもたちと一緒に
  ノルウェーでは保育の指針が制度で定められており、男女平等教育は何年も前から明文化されています。

1997年から就学年齢が引き下げられ、すべての6歳児が学校に通うことになり、義務教育は10年間です。ローレン学校は1クラス26人で、1年生は2人の担任がおり、1クラスをおおむね半分に分けて、勉強するグループ、遊ぶグループに分けており、時間によって交換します。2人担任は1年生だけでそれ以上の学年の担任は単独です。授業の単位時間は45分です。

学童保育所(Skolefritids Ordning)には1年生から4年生(6歳〜9歳)までが通っています。
朝7時30分から授業開始までと、授業終了後17時15分まで開いています。
指導員は9人でうち4名は教員・保育士などの資格があり、それ以外は資格のないアシスタントが5名です。
保育料はどの学年でも同じで、週に20時間の場合は月額1250kr、週10時間の場合は月額750krです。


高齢者福祉・障害者福祉


くつろぐ老人ホームのみなさん

総合福祉施設に併設されているアパート

高層建物の老人ホーム(Okern Aldershjem)。入居者は240名で職員は330人。部屋は一人ひとり独立しています。入居費用は年金額によって異なり各自小遣いとして1,500Nkを残した額以外ということです。

高齢者・障害者のための総合福祉施設(Kantarell Rehabilitering Center)は、地下1階から地上4階まで用途別にいろいろな部屋があり、と行き届いた施設です。スタッフは医師、理学療法士、作業療法士、看護士、非常勤などです。
入居費用は1ヵ月40,000Nkrですが、利用者負担は1割です。全スタッフで各人のリハビリのプログラムが組まれ、ここでのモットー「自宅で自立した生活が出来るように機能回復訓練」を目指して治療され、帰宅後の住居の改善までアドバイスをしています。
※Nkr(ノルウェークローネ)・・1Nkr=11円から14円(2000年11月現在)

ホームビジット


トロムソ市市会議員Gerdさんを囲んで
レナさん宅:
オスロ市郊外の高級住宅街にあり、3軒続きの3階建で、家の中は山小屋風。家族は夫のTor Erling Sandstedtさんと2人のお子さん。家では誕生会や保護者を集めてパーティーを開くこともあるそうです。家事はレーナさんが料理、夫が犬の散歩、食器洗い、洗濯、掃除と分担しています。 子どもたちは、2才半から保育所に入れましたが、

ホストに徹するノルウェーの男性(左はVidarさん、右はTorさん)
9ヵ月目からシッターや、個人に預けていました。

ゲルドさん宅:
トロムソ市の大きな3階建の家です。ゲルドさんはトロムソ大学の英文学の教授であり、市議会議員。夫のVidar Engさんは県会議員で、天気予報官と兼職。
自分の周囲の事に目を向けていたら、自然に政治に興味が出てきたとGerdさん、Viderさんは外交史を研究している内に、自然に政治家になっていたということ。
Gerdさんは1999年トロムソで世界女性学会議が開かれた時のリーダーでもあり、3年前京都での環境会議にも出席したということです。
日本の女性たちへのメッセージは「女性の政治家を増やすには、女性同士が組織化すること、少しずつ歩むこと、女性の数は男性より多いのだから、誇りを持って下さい」。でした。




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