浅野宮城県知事に公開質問状を出しました! 5月回答を得ました!

宮城県が来年度からの組織改編で、環境生活部の女性政策課と
青少年課の統合を発表したことに関して、宮城県内の市民団体が
連携する「みやぎ男女参画推進体制を考える連絡会」は1999年2月22日
浅野知事に対し下記の公開質問状を提出し、1999年3月3日、浅野宮城
県知事と会見しました。

宮城県知事  浅野史郎様

     宮城県生活環境部女性政策課の組織改編に関する公開質問状

                   みやぎ男女共同参画推進体制を考える連絡会

 私たちは宮城県内のそれぞれの立場で、男女共同参画社会の実現にむけて活動している市民団体です。
女性政策課の総合的な行政の取組等には敬意を表しております。 さる1月21日宮城県は環境生活部の
女性政策課と青少年課を統合する組織改編を示しました。 国を挙げての行政改革の中、宮城県としても
きびしい財政に直面し、組織の見直しに取り組まねばならない事情は十分理解するところですが、
21世紀に向けてこれからの男女共同参画社会づくりの基盤となる県の体制は今こそしっかりと
確立しておくことが必要だと考えます。
 男女共同参画社会実現のため、宮城県はどのように施策を推進していくのか以下の4点について
ご回答いただきたくお願いいたします。

1.国では、総理府の男女共同参画室が中央省庁等改革により、2001年1月1日に男
 女共同参画局(仮称)として内閣府に格上げされることが了承されております。また宮
 城県では、総合計画の主要な施策に「男女共同参画型社会の実現」をうたい、昨年3月
 には「みやぎ男女共同参画推進プラン」も策定しています。そのような中でこの度の宮
 城県での女性政策課と青少年課の統合にはどのような根拠があるのでしょうか。

2.男女共同参画社会の実現のための施策は、県民の生活すべてにかかわる総合的なもの
 です。それらの施策の効果的な実施のために、総務部または企画部に男女共同参画課の
 設置を望みます。また総務部あるいは企画部に総合調整の役割を果たす専任次長をおく
 べきと考えますが、いかがなものでしょうか。
3.職員の採用、研修、登用などにジェンダ−フリ−の視点を取り入れ、副知事
  など行政の重要なポストに女性の登用を望みますが、具体的な施策などをお知らせくだ
  さい。宮城県は女性管理職の登用が全国で下から2番目(1998年 4月現在)ときわめて
  低い実態です。女性管理職登用のために具体的にどんな努力をしているのかもあわせて
  お知らせください。また県職員の研修を強化すべきですが、それについてのお考えもお
  聞かせください。

4.宮城県の男女共同参画推進プランでは、計画推進のために「県における推進体制の充
 実強化」を第1に挙げていますが、知事を庁内連絡会議の長に据えて取り組むべきと考
 えます。国では内閣総理大臣が、多くの都道府県では知事がその長を務めております。
 今後この取組についての予定をお知らせください。

北京JAC仙台・BPW仙台クラブ・21世紀をひらくみやぎ女性のつどい
AMC(アクティブマザーズコーポレーション)・ウィメンズ・カレッジ 片平
グループI・フェミニストカウンセリングルームin仙台・別姓を考える会
わたしたちの女性センターを実現する会・政治を考える女性の会・他個人7名
(総勢約480名)

これに対し、浅野宮城県知事は「名称の変更は表面的なこと。大切なのはその中身だ」
また「県女性行政推進庁内会議」の会長に就任する。(新聞発表)などと発言しました。
文書での回答を引き続き求めているところです。今回の機構改編は宮城県住民として
大変残念なことではありますが、公開質問状の提出によってある程度の前進は見ることが
できたように感じております。

浅野宮城県知事から回答が届きました!


1999年5月24日、秘書課を通じて回答がありました。
・組織を変えても女性政策を推進する方向に変わりはない。
・男女共同参画の視点を県政全体に目くばりするために、政策調整監(ブレーン)に
 その任をあたらせる。
・環境生活部長をあてていた「県女性行政推進庁内連絡会議の会長に知事がつく。
 (1999年7月に「男女共同参画施策推進本部」を設置し、その長に知事が着任予定)
・役職への女性登用については幹部候補を採用してこなかったので少し時間がかかる。
  その間外部からの登用も考えられる。

5月20日「みやぎ男女共同参画推進体制を考える連絡会」が秘書課に対し、3月に出した
公開質問状について文書での回答をさらに求めたところ、上記の回答を得ました。
その際、「県では男女共同参画などについて広く県民の意見を求めているので、
どんどん出してほしい。」と言っておりました。
次は政策調整監に会って「やはり青少年課と女性政策課を一つにしたのはおかしいから
なおすべきだ。」とアピールすることも考えております。
県に対し、広く意見を伝えましょう!
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