富山県知事選挙立候補予定者の「民法改正に関するアンケート」回答

               2004年9月26日 ななの会(選択的夫婦別姓の会・富山)
                   2004年9月14日〜9月20日実施(04年9月)

以下の項目について、該当のものを選択又はご記入ください.
1 富山県民の意識調査(H11年富山県女性青年課)で男女の晩婚化の理由の一つに
『兄弟の数が減ったことや一人っ子どうしが増えたために、婚姻による改姓が障害となって
いる』が、10%強あります。もし、貴方が一人っ子どうしの結婚に直面したと仮定し、よく話し
合った結果、どうなさるでしょうか。
□夫の姓にする
□妻の姓にする
□どちらかが通称(旧姓)使用にする
□事実婚(婚姻届をださない結婚)にする
□答えられない
2  民法(婚姻・親子関係などに関する事項)を改正すべきだと考えますか。
□考えている 
□考えていない
3  以下の事項で改正すべきだと考えるものを選んでください。
□婚姻年齢を男女とも18歳にする
□選択的夫婦別姓制の導入
□非嫡出子の相続が嫡出子の2分の1と規定されている条項の廃止
□再婚禁止期間を現行の180日を短縮する(法制審案は100日)
4  女性差別撤廃条約の批准国に対する 国連の女性差別撤廃委員会第29会期(2003年
7月)の日本政府レポート(第4次および第5次)審議報告書(JNNC訳)についてお尋ねし
ます。
 この報告書の中に日本政府に対して『民法の中の差別的な条項を削除し、立法や行政
実務を,条約に適合させることを求める』とあり、夫婦同姓の条項も含まれます。更に条約
の『選択議定書の批准』が要請されています。そこで、選択的夫婦別姓制の導入や『選択
議定書の批准』について、どうお考えでしょうか。
□賛成する
□時期尚早である
□反対する
5 3に書いてある事柄以外に民法の中で改正すべき点があれば教えてください。
6 民法改正や男女共同参画社会づくりに関するご意見などありましたらご記入ください。
                                   
                                ご記入ありがとうございました。
※ななの会は富山県を中心に選択的夫婦別姓を推進している市民グループです。

富山県参議院選挙立候補予定者の 「民法改正に関するアンケート」回答

                     ななの会(選択的夫婦別姓の会・富山)                       2004年9月14日〜9月20日実施                       2,004年9月26日発表
石井 隆一(58)自民・公明・民主・社民推薦
1.当人同士の意思を尊重する。2.考えていない3.該当ありません 4.時期尚早

黒田 英夫(54)明るい富山県政をみんなでつくる会・共産推薦
1.通称使用2.考えている 3.選択的夫婦別姓、非嫡出子差別、再婚禁止期間 4.賛成
5質問3の他に民法の中で改正すべき点 ・3と同じです(黒田)
  6民法改正や男女共同参画社会づくりに関するご意見 ・老若男女問わず県民一人ひとりが生きがいを持って暮らせるような『元気とやま』 を実現してまいりたいと考えております。 そのためにも、富山県の女性一人ひとりがその個性と能力を十分に発揮できるよう 環境整備を図ることが必要と考えており、女性が活躍する場の拡大、女性の企業・ NPO活動へのチャレンジに対する支援を積極的に進めてまいります。(石井) ・昨年7月国連の女性差別撤廃委員会は最終コメントで、日本の差別撤廃の遅れを 指摘しました。女性差別の定義を国内法にとりこむこと、男女平等についての 教育システム、子育ての男女双方の社会的責任などとともに、雇用・労働分野での 男女間の賃金格差や、パート・派遣の問題についても懸念が表明されました。 政府は真しに受けとめるべきと考えます。 人権と社会保障の確かな政策の推進、男女ともに人間らしく生き働くために、 平和な福祉社会への道のなかでこそ男女平等は実現できるものであり、 県政においても、この考え方にたって施策がすすめられなければならないと思っております。 「回答まとめ」(ななの会) このアンケートにご協力いただいた皆様に感謝申し上げます。 富山県で少子・晩婚化の進む昨今、婚姻後の姓に悩む当事者の選択肢を 増やす意味でも私たちは民法の選択的夫婦別姓制の実現を求めております。 私たちは「別姓で法律婚をしたい」のです。 次に質問2・3・4・5についてはそれぞれの深い思慮が現れていました。 最後の質問に関して、お二人の男女共同参画社会・女性政策への回答に私 たちは賛成します。しかし、石井候補の女性政策への基本となる男女共同 参画社会推進の視点がもっと私たちに見えてくるよう見守っていきます。 一方、黒田候補の国際的な性差別撤廃の動きを基本とした県政の女性政策は 根付くかどうか、これも見守っていきます。そうなれば、石井候補の 「元気とやま」黒田候補の「県民力」が前進し、新鮮な富山県になって いくことでしょう。


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